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辻 槙一郎 著 -- 中央公論美術出版 -- 2025.8 -- 521.8

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資料コード 請求記号 所蔵館 所蔵場所 資料区分 状態
106943343 /521.8/1892/ 県立図書館 一般開架 和書
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タイトル 能楽堂の誕生
副書名 「日本的近代化」を遂げた劇場空間
著者 辻 槙一郎 著  
出版者 東京  中央公論美術出版
出版年 2025.8
ページ数 338p
大きさ 22cm
書誌年譜年表 文献:p324~329
一般件名 劇場-歴史 , 能楽-歴史
NDC分類 521.8
内容紹介 劇場は「みる」だけの場所か。能楽堂の観覧領域は、かつて能楽師の住居など多様な用途が存在し、近代能楽の社会構造を表象する装置でもあった。その上映空間が独自の発展を遂げ、特殊な劇場空間が形成されてきた過程に迫る。
ISBN 4-8055-1077-3
ISBN13桁 978-4-8055-1077-3
定価 ¥6200
本体価格 ¥6200

目次

序章
  1緒言
  2日本劇場史研究の評価軸
  3既往研究における近代化の視角
  4本書の視点
  5現代の能楽専用施設の空間的特徴
  6本書の対象範囲
  7本書の構成
第壱部 近代能楽専用施設を形成する初期条件
第一章 近代における能楽の上演環境
  1はじめに
  2近世以前の上演空間
  3近世以前の能楽師団体と上演方式
  4近代の能楽上演の変質
  5会員制度と運営形態
  6能楽に対する課税状況
  7興行取締規則と建設問題
  8上演環境の形成条件
第二章 固定要素としての能舞台
  1はじめに
  2近世大工書にみる能舞台
  3近世以前の寸法体系
  4近代の寸法体系
  5能舞台の移築と形式の引用
  6能舞台研究と改良論
  7形式固持の不文律
第弐部 「見所」の発生と展開
第三章 芝能楽堂にみる観覧領域の原型
  1はじめに
  2芝能楽堂の建設経緯
  3観覧領域の構成
  4観覧領域における仮設と常設
  5領域区分の生成過程
  6領域区分の近代性
第四章 靖國神社能楽堂にみる観覧領域の変容過程
  1はじめに
  2靖國神社能楽堂の来歴
  3観覧領域の変遷と着席区画
  4領域区分の変遷
  5着席区画と上演規則
  6観覧環境の合理化と身分制の平準化
第五章 能楽師の運営形態と観覧領域の形成手法
  1はじめに
  2草創期の観覧領域
  3着席区画の類型と導入傾向
  4観覧領域における着席区画の占有比率
  5会員規則と用途にみる観覧領域の性格
  6観覧領域の形成原理
第六章 領域区分の多様性と定型化
  1はじめに
  2観覧領域の区分形状
  3着席区画の配置基準
  4上演規則における序列
  5配置基準と序列の対応関係
  6領域区分の定型化とメカニズム
第参部 意匠と空間概念
第七章 建築意匠の日本的表現
  1はじめに
  2能舞台と観覧領域の接続形態
  3接続形態の空間的特徴
  4屋内化の発生要因
  5接続形態の改良意見
  6建築意匠と設計思想
  7日本的表現の独自性
終章 能楽専用施設の近代的論理とその終焉
  1はじめに
  2戦後復興期にみる観覧領域
  3芸態と上演空間
  4日本的意匠の被覆
  5能楽専用施設の近代化の構図
  6おわりに