資料詳細

中村 満紀男 編著 -- 明石書店 -- 2018.2 -- 378.021

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

資料コード 請求記号 所蔵館 所蔵場所 資料区分 状態
106736663 /378/656/1 県立図書館 一般開架 和書 在 館内閲覧
状態の表記について
   在:「所蔵場所」にあります。
   貸出中:館外へ貸出中です。

   館内閲覧:館内でご利用ください。館外貸出はできません。
   図書館用:館内でご利用ください。図書館(団体)向けに貸し出す資料です。

タイトル 日本障害児教育史 戦前編
著者 中村 満紀男 編著  
出版者 東京  明石書店
出版年 2018.2
ページ数 1342p
大きさ 22cm
書誌年譜年表 文献:p1166~1314
一般件名 障害者教育-歴史
NDC分類 378.021
内容紹介 近代以降の日本の障害児教育の歴史を辿り、それぞれの時代的与件において問題の所在と本質を探る。戦前編は、「野心的な近代的特殊教育構想と限定的な実施」「学校衛生の導入から健康教育への発展と特殊教育」などを収録。
ISBN 4-7503-4615-1
ISBN13桁 978-4-7503-4615-1
定価 ¥17000
本体価格 ¥17000

目次

第一章 野心的な近代的特殊教育構想と限定的な実施
  社会の動き
  第一節明治初期における高官による野心的な特殊教育の構想と挫折
  第二節京都と東京における初期訓盲院・聾啞院の構想と盲啞院の成立
  第三節京都・東京の盲啞院のセンター化と地方盲啞院開設の遅れ
  第四節明治二〇年代を中心とする多様な動機に基づく盲啞学校設立の試み
  第五節楽善会訓盲院の官立東京盲啞学校への移管と京都盲啞院の苦難
  第六節小学校における聾啞児の自生的な指導の試みと盲啞学校創設の条件
神戸市における盲人による盲学校の創設 (p100~103)
第二章 義務教育からの障害児排除の制度と小学校における盲啞児および劣等児の教育の試み
  社会の動き
  第一節義務就学の強化と猶予・免除制度の整備による障害児と貧困児童等の排除
  第二節明治二三年および三三年小学校令における盲啞学校の位置の変化と小西信八の構想
  第三節劣等児教育の曙光と低能児問題
第三章 明治時代末期における文部省特殊教育政策の模索と官立東京盲啞学校の発展
  社会の動き
  第一節はじめに
  第二節明治四〇年文部省訓令第六号による師範学校附属小学校特別学級の設置勧奨
  第三節盲啞教育における東京盲学校および東京聾啞学校の分離と先導
第四章 大正一二年盲学校及聾啞学校令による特殊教育制度の成立と実施遅延
  社会の動き
  第一節盲人のイニシアティブと広範な社会的支持基盤による私立盲啞学校の増設と経営困難
  第二節各種教育会と小学校教育における盲啞教育に対する関心の動向
  第三節日本最初の特殊教育制度としての大正一二年盲学校及聾啞学校令の成立と盲啞学校制度の傍流化および口話法の導入
  第四節盲・聾啞教育政策確立による公教育化の強化と口話法への転換
第五章 初期精神薄弱児施設の創設と盲人および聾啞者の生活問題
  社会の動き
  第一節初期精神薄弱児施設における理念と実践
  第二節聾啞者の生活困難問題の発生と聾啞学校の対応
  第三節盲人の生活状況と各種学校としての盲啞学校の補完的対応
第六章 大正デモクラシー期における特殊教育の曙光と暗雲
  社会の動き
  第一節第一次世界大戦の戦勝国への参入および一等国への昇格と特殊教育
  第二節小学校の主要な課題としての多義的・多元的な劣等児・中途退学児問題とその発生基盤としての貧困
  第三節第一次世界大戦後の日本社会と特殊教育
  第四節新教育時代における特殊教育の普及とその桎梏
  第五節児童心得にみる不具者等への態度規範の指導と公徳心・公共心
第七章 小学校における特殊教育の確立を阻害した教育界の背景
  社会の動き
  第一節特殊教育と法制度および県教育行政における裏づけの欠如
  第二節教員養成の失敗
  第三節指導環境の悪化
  第四節特殊教育を支える隣接専門分野の弱体
第八章 戦時体制の確立と国民学校制度における特殊教育の中興および閉塞
  社会の動き
  第一節昭和戦前期における国際関係の悪化による経済困難と教育環境
  第二節教育界・学会・国会等における特殊教育義務制の提案と要求
  第三節学制改革による山積する教育課題への対処と教育行政における特殊教育への不安定な関心
  第四節小学校における低能(精神薄弱)児教育の停滞と一時的結晶化
  第五節聾啞学校における口話法の全国化の背景
  第六節通学制障害児小学校としての光明学校・思斉学校の創設と難聴・弱視児特別学級および就学前教育の着手
  第七節戦時体制下の小学校における特殊教育制度の革新
  第八節盲・聾啞教育における就学率の向上困難
  第九節特殊教育実践における理論化の試みと中興、そして停滞へ
  第一〇節「大東亜戦争」への障害者の寄与と皇民化への努力
  第一一節戦前特殊教育の到達点としての国民学校における特殊教育制度構想
  補節戦前における感化院・少年教護院の到達点と限界
第九章 学校衛生の導入から健康教育への発展と特殊教育
  社会の動き
  第一節日本における学校衛生の着手
  第二節学校衛生の転換
  第三節夏季臨海学校・林間学校の拡大と常設化
  第四節学校衛生体制下における特別学級の整備
  第五節学校衛生から人的資源育成政策としての健康教育への転換
  第六節虚弱・健康問題と貧困
第一〇章 精神薄弱児・肢体不自由児の入所施設における新しい教育・生活像の可能性と結果
  社会の動き
  第一節少数の私立精神薄弱児施設の設置と教育・生活の統合的形態の導入および戦争
  第二節肢体不自由児施設における療育の試行とその意義および戦争
結章 戦前日本における民主制社会への飛翔の失敗と特殊教育の矮小化
  社会の動き
  第一節欧米先進国の特殊教育に対する旺盛な関心と驚異的な理解力および輸入学的・流行的模倣の体質化
  第二節特殊教育における中央集権および権力的体制の確立と各セクターの役割の不徹底・資源不足・対抗勢力の不在
  第三節欧米との関係と輸入・流行の日本的体質およびその源泉
  結語