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【図書】 不確かさの時代の資本主義 ニクソン・ショックからコロナまでの50年 Changing Capitalism in an Age of Uncertainty

宮川　公男　著 -- 東京大学出版会 -- 2021.8 -- 332.53

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タイトル 不確かさの時代の資本主義
副書名 ニクソン・ショックからコロナまでの50年
著者 宮川　公男　著  
出版者 東京　 東京大学出版会
出版年 2021.8
ページ数 15,340p
大きさ 22cm
並列タイトル Changing Capitalism in an Age of Uncertainty
一般注記 欧文タイトル：Changing Capitalism in an Age of Uncertainty
書誌年譜年表 文献:p317～330
一般件名 アメリカ合衆国-経済-歴史 , 資本主義-アメリカ合衆国 , 日本-経済-歴史 , 資本主義-日本
NDC分類 332.53
内容紹介 中流階級の縮小、貧富の二極化など現代の資本主義が抱える課題は、50年前からその萌芽があった。高度成長の時代からすでに迷走が始まっていた経済社会の軌跡を日米を比較しながら辿り、未来への道しるべを浮き上がらせる。
ISBN 4-13-040299-6
ISBN13桁 978-4-13-040299-6
定価 ¥4200
本体価格 ¥4200

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目次

序章 1970年代からの50年を振り返る
  1.「遠い過去,昨日,今日」
  2.経済指標に見る過去の70年
  3.進歩と夢の1950～60年代
  4.1970年代の3つのショック
  5.3つの疑問
  6.資本主義黄金時代の中の1950～60年代
  7.転機の1970年代
  8.瘦せる中流,しぼむ夢
  9.ソーシャル・キャピタルの劣化
  10.カジノ資本主義
  11.新しい夢の再構築
  付記
第Ⅰ部 豊かさの終焉
第1章 挑戦を受ける資本主義文明
  1.20世紀に完全開花した資本主義文明
  2.70年代に鳴らされた警鐘
  3.何のための経済成長か?
  4.資本主義は分配の問題にどう対処できるか?
第2章 しぼむアメリカン・ドリームとミドル・クラス
  1.1970年代の3大ショックからの資本主義の変容の始まり
  2.経済成長率の低下とその影響
  3.アメリカにおける成長減速の20年
  4.生産性上昇率の低下と平均賃金の下落
  5.成長減速の謎
  6.アメリカン・ドリームとは何か?
  7.「夢」の消滅
  8.ジャパニーズ・ドリームもしぼみつつある?
第3章 アメリカ経済社会の中でのリスク・シフト
  1.パウエル・メモ
  2.相次いだ企業側の大勝利
  3.規制緩和によるリスク・シフト
  4.ワシントンの新しいパワーゲーム
  5.日本に導入された確定拠出年金
第4章 日米工業資本主義の変質
  1.60年代までの資本主義の黄金時代のアメリカ
  2.高度成長時代の日本
  3.工業経済大国からの日本の変容
  4.重厚長大から軽薄短小へ
  5.グローバル・ロジスチックスを大きく変えたコンテナ輸送
  6.経済の金融化へのスタート
  7.カミカゼ資本主義へ向かった日本
  8.アメリカの脱工業化と規制緩和
  9.東西冷戦の終結へ向かった80年代末
第5章 日本の「失われた年代」とアメリカの「ニュー・エコノミー」
  1.バブル崩壊と「失われた10年」
  2.ニュー・エコノミーの活況とIT株バブル
  3.カジノ資本主義化の進行とグラス・スティーガル法の撤廃
  4.続くミドル・クラスの苦悩と強大になったウォール・ストリートの力
  5.ITバブルの崩壊から住宅バブルへ
  6.住宅バブルの崩壊からリーマン・ショックへ
  7.第2の「失われた10年」
  8.東日本大震災から安倍内閣のアベノミクスへ
第Ⅱ部 不確実性の中の経済社会の危機
第6章 アメリカにおける経済の金融化への歩み
  1.ニクソン・ショックによるブレトン・ウッズ体制の崩壊
  2.規制緩和と金融革命
  3.金融派生商品の誕生
  4.金融派生商品の増大とグラス・スティーガル法の撤廃
  5.ウォール・ストリートによるアメリカ政府のテイクオーバー
第7章 住宅バブルとリーマン・ショック
  1.マイホーム・ローン
  2.イグゾチック・ローンの誕生
  3.サブプライム・ローン市場巨大化
  4.モーゲージ産業の市場構造
第8章 リーマン・ショックはどのように収束したか
  1.危機はどのようにして起こったか?
  2.TARP法案の成立と救われたウォール・ストリート
  3.銀行の国有化か白紙小切手による救済か
  4.息を吹き返したウォール・ストリートと見放されたメーン・ストリート
  5.金融危機から学んでいるか?
第9章 失われる「良い職」と縮小するミドル・クラス
  1.迫り来るミドル・クラスの危機
  2.技術進歩の歴史を振り返る
  3.「良い職・悪い職論争」と「人間労働の終わり」
  4.良い職・悪い職とディジタル・ディバイド
  5.増大する非正規雇用
  6.グローバリゼーションと雇用問題
  7.“WhoisUs”
  8.労働と雇用の意義を考える
第10章 新型コロナウイルス・ショックとアメリカ大統領選挙
  1.中国のWTO加盟からリーマン・ショック後のゲオ・ポリティクスの時代へ
  2.トランプ共和党政権の生誕
  3.2019年8月19日のBRT宣言
  4.日本の政府統計不信問題と金融資産2000万円問題
  5.新型コロナウイルス・ショックの教訓は何か
  6.異例となったアメリカ大統領選挙
終章 資本主義と民主主義の再生への道
  1.民主的資本主義から超資本主義へ
  2.民主主義の健全な機能を取り戻す
  3.グローバリズムと資本主義・民主主義
  4.政府の役割をどう考えるか
  5.ワシントン・コンセンサスの再考
  6.新しい未来社会のデザインに向けて
  7.総括
  付記ベーシック・インカムへの取り組みと社会保障貢献税の提案

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